◇意識と無意識

◯このページは用語解説”脳のネットワーク” からのつづきです。

無意識も意識も「人間の意識状態」を表す言葉です。
簡単にいうと、無意識は「意識できない意識状態」、意識は「意識できる意識状態」のことを表しています。
無意識には「自他の区別がない」ため図のように繋がっている状態で表現しています。

脳のネットワークは意識にアクセスする

前ページでお伝えした「脳のネットワークグループ」が存在するのは、意識の世界だけです。

脳のネットワークグループの繋がりは、

善 い ←→ 悪 い
正しい ←→ 間違い

このようなルールで成立しています。

 一方、無意識の繋がりはどんなものなのかというと、

快 
 ←→ 不快

という感覚で繋がっている世界。「気持ちいいか、気持ち悪いか」ということしかないのです。
そこには「他人がどうこう」という判断は、存在しません。

自分の「心地よさ」だけを淡々と追求する、空っぽで「何もない」世界。ここで感じられるのが本当に求めている「一体感」であって、意識の繋がりとは違うものです。
(自分も他人もない、無我の一体感が感じられる、不思議な世界です。)

  人を幸せにしてくれるのは、どっち?

「正しいか、間違いか」ということと「気持ちいいか、悪いか」ということ、どちらに従っていくことが、私たちを幸せにしてくれるのでしょうか?
それは間違いなく、後者です。

赤ちゃんはほとんど無意識な存在で、「快・不快」しか知りません。そのため、オムツが濡れて不快になれば泣きますし、オムツがスッキリすれば泣き止みます。

一方で大人は、「快・不快」よりも「正しさ」や「善さ」といった意識で判断した理想ばかりを追求しがちになります。
本当はお腹が痛くてベッドで休みたいのに、薬を飲めばまだまだ仕事にも行けますから!という調子です。
現代社会ではありがちですが、このバランスの崩れが実は苦悩の原因なのかもしれません。

 意識の自分は「暗示」で作られた自分像

また、意識の世界と無意識の世界では「自分」が違います。 意識の世界を形作っているものはすべて思い込み・決めつけです。

意識の世界では、人はお互いに暗示を掛け合っています。「この人は、女だ」「この人は、おじさんだ」「この人は、ブサイクだ」「この人は、こういう性格だ」「この人は、偉い人だ」と、あらゆる角度から掛け合っている暗示で出来上がっているのが「私」という人間です。

 一方で、無意識にあるのは、ただの真実です。
そこには全ての価値判断からの解放があります。どこからも暗示がかかっていない、自由な自分がそこにはいます。そして、その姿こそが実は本当の自分です。

 意識=現実、ではない!

今まで、私たちは意識=現実だ、と教わってきました。だから「よく考えて」、「正しい方を選びなさい」と言われ続けてきたのです。そして「現実をよく見ろ」と。
しかし、現代催眠では「意識」が作り出す「現実」をこう呼びます。

現実は、催眠状態で見ている幻想のことだ、というんです。現実はとても怪しいもので、暗示によってたやすく変わってしまう蜃気楼のようなものなんです。

「これが現実だ!」と思った時、人は催眠の中にいます。そして、暗示によって決められた「現実」を受け入れて生きていくしかなくなってしまうのです。

一般的な社会常識や集団内におけるルール、罪悪感や自責といったネガティブな感情など、善悪や正誤による判断から生まれるあらゆる現象は、実は「暗示をかけること、暗示を強める」ためのものです。

そしてこのルールが適用されるのは意識の世界だけ
そのため本当の真実が眠っている「無意識」にアクセスすることで、意識の暗示から解放され、安心感のある本来の自然な状態でいられるようになっていくのです。

 

参考文献

支配されちゃう人たち 親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック

「支配されちゃう人たち  親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック」

・作者:大嶋信頼
・出版社:青山ライフ出版 
・発売日:2014/07/08 
・メディア:単行本(ソフトカバー)